営業が向いていない人の、生き残り戦略|資格と朝活で土俵を変える
営業が向いていないのに、数字だけは追いかけないといけない。その毎日で心が削れていくのは、根性が足りないからではありません。 この記事は物語の本文ではありません。6話のどこから読むかを、1分で決めるための地図です。
「このままの働き方で、いいのか」。そう思って調べに来た方へ。ここは、営業で消耗していた私が、資格と朝活で戦い方を変えてきた記録の入口です。
逃げたいだけなんじゃないか。同年代から遅れていくんじゃないか。そういう気持ちが混ざっていても、おかしくありません。ちゃんと働こうとしている人ほど、そこで自分を疑います。 ただ、向いていないと感じること自体は、能力の話ではありません。戦う場所と、その場所での勝ち方の話です。
全部を読む必要はありません。今日ここで、次に開く1本が決まれば十分です。
長老チャットラー結論|根性で粘るより、土俵を変えたほうが早かった
先に、このシリーズの結論から置きます。私が8年かけてやったのは、営業力を上げることではありませんでした。
- 向いていないと感じるのは、甘えとは限らない → ただし「甘えじゃない」で止まると、何も変わりません
- 何も整えずに辞めると、同じ不安を持ち越す → 移る前に、武器を1つ作っておく
- ただし、いきなり資格から始めなくてよかった → 私は転職1年目を、仕事を覚えることに使いました
- 私に効いたのは、資格と朝活の2つ → 資格=評価軸を増やす、朝活=崩れない形を作る
- 資格は一発逆転の魔法ではない → 取った直後に変わるのは自分の内側だけ。周りの扱いが変わるのは、そのあとです
変えたのは能力ではなく、戦う場所と、進める順番でした。この案内所の役割は、その順番を渡すところまでです。
📜 営業が向いていない人の、生き残り戦略
口が上手い人と同じ土俵で戦わない。資格=武器/朝活=整える
話数の順に見たい人は、上のカードから選べます。今の悩みから選びたい人は、次の図のほうが早いです。
「土俵を変える」とは、逃げることではない
先に結論です。土俵を変えるというのは、勝てない場所で粘るのをやめて、勝ち方そのものが違う場所へ移るという判断です。逃げるかどうかとは、別の話です。
営業は、瞬発力の戦いでした。その場で切り返して、短い期間で数字を作る。会社には、それが得意な同僚がいます。新人で全国1位を取った人です。私は口下手で、歩合はいつも未達でした。
ただ、資格の勉強を始めてから気づいたことがあります。同じ私でも、毎日少しずつ積む形になると崩れませんでした。能力が上がったわけではありません。場所が変わると、結果の出方が変わる。それだけの話でした。
だからこのシリーズでは、「営業を降りる」とは書きません。戦い方を変える、と書いています。売るのが苦手なら、直せるようになればいい。喋るのが苦手なら、示せるようになればいい。
ひとつだけ条件があります。丸腰のまま移らないこと。今の場所が苦しくても、武器を1つ持ってから動いたほうが、次の場所で焦らずに済みます。私にとって、その武器が資格でした。
ただし、心身がもう持たない状態なら、この順番は当てはまりません。休むことと相談することが先で、武器はあとからでも作れます。
リクルド(旅する書庫番)8年で、順番はこうなった
先に結論です。一発逆転はありませんでした。8年かけて資格を1つずつ増やして、任され方が少しずつ変わった。それだけです。ただ、順番には理由がありました。
- 37歳 営業職から、設備業界へ転職 手に職をつけるつもりでした。行った先は、営業会社でした。技術で勝負できると思っていたのに、待っていたのは粗利の目標でした。
- 1年目 資格には、手を出しませんでした まず仕事を覚えることに使いました。現場の言葉も工具の名前も分からないうちに参考書を開いても、最初の1冊で止まっていたはずです。
- 2年目 第二種電気工事士 最初の武器です。取ったからといって、給料が跳ねたわけではありません。まず変わったのは、自分の内側でした。同じ現場に立っていても、見え方が違ってくる。
- その次 排水設備工事責任技術者 これを取ったことで、勤め先が指定工事店として新しく登録できました。自分の勉強が、会社が受けられる仕事の幅につながった。個人の資格で終わらなかった、と感じた場面です。
- つまずき 給水装置工事主任技術者(一度落ちました) 落ちたあとに、勉強のやり方そのものを見直しました。7回読み勉強法と出会ったのは、このときです。それ以降の資格では、この回し方を使っています。
- 直近 1級管工事施工管理技士補 仕事の面では、技士補のままで扱いが変わることはあまりありませんでした。効いたのは2つです。知識と、1級の一次に手が届いたという感覚でした。数字に追われていた頃と比べると、ここは素直に嬉しかったです。
いちばん伝えたいのは、1年目に何も取っていないところです。焦って参考書から始めた年ではなく、まず現場を覚えた年でした。順番として、そこは間違っていなかったと思います。
もうひとつ書いておきます。資格を取った直後に変わったのは、自分の内側だけでした。周りの扱いが変わったのは、そのあと現場で経験を積んでからです。だから、合格しても何も起きなかったとしても、それが普通だと思います。選んだ資格が間違っていたのかと、考え込む必要はありません。順番が来ていないだけです。
転職してから、ここまでで8年です。振り返っても、早いとは言えません。ただ、途中で止まった年があっても、ゼロには戻らなかった——8年でいちばん実感しているのは、そこです。
なお、この年表には載せていない資格が1つあります。排水と給水のあいだに、ガス機器設置スペシャリストを取りました。ただ、これは3日間の講習を受けて、最後に試験がある形です。数か月かけて独学で仕上げる他の資格とは、進め方がまるで違います。だからこの年表とは別の話として、いずれ書きます。
朝活についても、正直に書いておきます。私は毎日4時に起きる人間になったわけではありません。試験の2か月前になったら朝の枠を起動して、試験が終わったら元の生活に戻していました。一生続ける習慣ではなく、必要なときだけ立ち上げる装備として使っています。
この順番が、誰にとっても正解というわけではありません。業界、会社、担当している仕事によって、必要な資格は変わります。ただ、1つ取るたびに次が決まっていくという進み方は、多くの人に当てはまると思っています。
▶ 落ちたあとに変えた勉強のやり方
給水で一度落ちたときに、回し方を作り直しました。気合いではなく仕組みに戻すための型として、別ページにまとめています → 7回転システムを見る
この案内所を書いている人
37歳で営業職から、未経験で設備業界へ転職しました。口下手でノルマに潰れかけた時期があり、そこから朝活と資格で戦い方を変えてきました。このシリーズは、そのときの判断と順番を、あとから同じ場所に立つ人が迷わないように並べ直した記録です。
- 取得資格:第二種電気工事士/排水設備工事責任技術者/ガス機器設置スペシャリスト/給水装置工事主任技術者/1級管工事施工管理技士補(取得した順)
- 書き方の方針:一般論ではなく、自分が現場と生活で通った内容を中心にまとめています
- 経験していないことは、経験していないと書きます
※資格制度・受験条件・手当の扱いは、年度や地域、会社によって異なります。この記事の記述も、その前提での話です。
よくある質問
甘えとは限りません。人には向き不向きがあり、営業の中でも新規・ルート・法人・個人で合う合わないは変わります。
ただ、「甘えじゃない」で止まると、状況は動きません。生活費、今の会社での異動の余地、次に作れる武器。この3つを確認するところから始めると、次の一手が決めやすくなります。
私は37歳からでした。ただ、1年目は資格に手を出していません。まず仕事を覚えることに使って、2年目から始めています。
一発逆転はありませんでした。変わったのは、任され方と、選べる幅です。だから「間に合うか」より、「今から1つ目を決められるか」で考えたほうが動きやすいと思います。今日決めなくても、遅れにはなりません。
私は第二種電気工事士からでした。ただ、これは水道・設備の会社にいたからで、業界と担当業務が違えば順番も変わります。
決め方としては、「今の会社で評価される資格は何か」を先に調べるのが早いです。資格ごとの中身は、武器屋にまとめています。
眠れない、食欲がない、出社前に強い不安がある。こういう状態が続いているなら、資格や転職の話より先です。
上司、家族、職場の相談窓口、医療機関、公的な相談先など、頼れる場所へ早めに相談してください。働く人のメンタルヘルスについては、厚生労働省の情報も参考になります → 厚生労働省「こころの耳」
まとめ|今日できる小さな一歩
最後にもう一度だけ整理します。このシリーズが渡せるのは、答えではなく順番です。
- 向いていないと感じるのは甘えとは限らない。ただし、そこで止まらない
- 何も整えずに辞めると、次の場所でも同じ不安を持ち越すことがある
- 移る前に、武器を1つ作る。私にとってそれが資格でした
- ただし、いきなり資格からではなかった。1年目は仕事を覚えることに使った
- 朝活は一生の習慣ではなく、必要なときだけ立ち上げる装備でよかった
- 一発逆転はない。取った直後に変わるのは自分の内側だけで、周りの扱いが変わるのはそのあと
焦らなくて大丈夫です。今日ここで、辞めるかどうかを決める必要はありません。
いま苦しいのは、あなたの根性が足りないからではないと思います。私も同じところに立っていて、そのときは自分が悪いのだと思っていました。
次の1本を読み終えたときに、自分がどこで消耗しているのかが少し言葉になっていれば、それで十分です。
ここから先は、必要な人だけで大丈夫です。資格そのものを先に見たい人は、武器屋から入れます。
※本記事は筆者の実体験に基づく内容です。働き方・転職の判断・資格取得の進み方は人によって異なり、成果を保証するものではありません。医療・投資・転職の成功を断定するものでもありません。資格制度や受験要件は年度や地域によって変更される場合があるため、最新情報は必ず公式情報でご確認ください。

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