第二種電気工事士 技能試験のコツ|器用さより「手順と周回」で受かる
技能試験は、手先の器用さで決まる試験ではありません。課題は事前に13個ぜんぶ公表されていて、当日はその中から出ます。 単線図を複線図に描き起こし、決めた回数を回して、最後の確認を固定する。私の場合は、この形で本番に臨めました。 不安は残っても、できないわけではありません。
「技能試験って、不器用でも受かるのかな」。 筆記は通ったけれど、実技になると急に不安になる——そう感じる方は多いと思います。私も最初はそうでした。
手先に自信がなくても、それがそのままハンデになるわけではありません。技能試験は、器用さより「決めた手順を、いつも通りに出せるか」で決まります。
しかも技能試験は、出題される13課題が事前に公表されています。 当日はその中から出るので、「知らない問題が来る」という怖さは、実はありません。
なお、試験日程・候補問題・欠陥の判断基準は年度で更新される可能性があります。練習を始める前に、必ず 電気技術者試験センター の最新情報を確認してください。
この記事では、筆記のあとからでも間に合う練習の順番、単線図から複線図に起こす手順、 欠陥で落ちないための確認までを、40代で第二種電気工事士を取った私の実体験として整理します。
私は水道専門で転職した設備屋で、入社2年目に第二種電気工事士を取りました。電気はゼロからのスタートで、実技も未経験。 それでも、SATの動画を見ながら課題を作り、決めた回数を回すことで、本番の形を作れました。
正直に言うと、回しても不安が完全に消えたわけではありません。 13課題には、シンプルなものから手間のかかるものまで幅があります。課題によっては、当日まで不安が残りました。 ただ、「できないわけではない」——その感覚は、回すうちに確かに育ちました。
ちなみに私が受けたときは、たまたまシンプルな課題でした。運の要素もあります。 だからこそ、どれが来ても慌てないように13課題を回しておく。それが技能試験のいちばん現実的な備えです。
リクルド(旅する書庫番)この記事の結論
- 技能試験は器用さでなく「手順と周回」で決まる
- 出題される13課題は事前公表。当日はその中から出る
- 単線図で出題されるので、まず複線図に描き起こすところから始める
- 最後は欠陥チェックを固定。私の場合は数周回して本番の形が作れた(不安は残ってもできないわけではない)
📚 第二種電気工事士|次に読む順番
全体像はこのページで十分です。あとは、自分に必要な順に1本ずつ読めば大丈夫。焦らなくていいので、まずは「どれくらい勉強するか」から。難易度が不安な人はそのあと、教材は迷ったときだけで構いません。
勉強時間
約120時間の配分。全体量を知りたい人へ。
勉強量を確かめる → STEP 2|次に不安を潰す難易度
「やめとけ」の真偽と、つまずき所を先に潰したい人へ。
不安を整理する → STEP 3|迷う人だけテキスト・教材
教材を増やしすぎず、SAT+過去問で進めたい人へ。
教材迷いを止める →もう少し整理したい人は、必要な場所だけ進んでください。
※受験案内・試験日程・合格基準・CBT対応は変更される可能性があります。最新情報は必ず公式(電気技術者試験センター)で確認してください。
結論|技能は器用さでなく「手順と周回」で決まる
先に結論です。技能試験は、器用さより「決めた手順を、いつも通りに出せるか」で決まります。13課題は事前公表です。その中から出るつもりで回しておけば、当日の怖さはかなり減ります。
私はSATの動画を見ながら実際に課題を作り、数周回して本番の形を作りました。 周回数は人によりますが、大事なのは回数そのものより、「いつも通りが作れる状態」に持っていくことです。
- 13課題を回す(どれが来ても慌てないため)
- 欠陥を出さない(ここが合否を分ける)
- 当日は”いつも通り”を出す(手順を固定しておく)
🗺 全体像を見直したい方へ
勉強から合格までの流れを確認したい方は、親記事へ戻れます → 第二種電気工事士の独学勉強方法(全体像)
技能の勉強は筆記のあとでいい(目安1ヶ月半)
先に結論です。技能の練習は、筆記が終わってからで大丈夫。私の場合は1ヶ月半ほどで本番の形を作れました。
筆記と技能を同時にやると、頭が散って不安が増えます。まず筆記を固めてから技能を一気に回す方が迷いません。 期間は人によりますが、筆記合格から本番まで、集中して回せる時間を確保できれば十分間に合います。
📌 関連:勉強時間の配分
筆記まで含めた時間の使い方はこちら → 第二種電気工事士の勉強時間(100〜150時間の配分と手順)
まず揃えるもの|工具は技能試験向けセットで足りる
先に結論です。工具は、候補問題に対応したHOZANなどの技能試験向けセットで足ります。道具を増やすより、練習と本番を同じ道具で固定する方が大事です。
技能試験は、道具を増やすほど上手くなる試験ではありません。大事なのは同じ道具・同じ環境で回して、当日ブレないこと。 私は候補問題対応のHOZAN工具セットで揃えて、練習から本番まで同じ道具で通しました。
- 工具:練習と本番で同じものを使う(持ち替えのブレを減らす)
- 作業台:いつも同じ高さ・同じ向きで固定(手順が安定する)
- 材料:「量」より「周回を回せる分」を確保する
スミス親方目的は「最強の工具」ではなく、練習と本番を同じ道具で固定すること。その意味で、迷わないセットが一つあると楽です。
13課題は事前にわかっている(だから安心して回せる)
先に結論です。技能試験は、出題される13課題が事前に公表されています。当日はその中から出るので、「知らない問題が来る」怖さはありません。
これは、技能試験のいちばん心強いところです。私自身、練習した課題がそのまま当日に出たという感覚でした。 裏を返せば、13課題を回しておけば、当日出会う課題は「初めまして」ではなく「知っている顔」になります。
ただ、13課題にはシンプルなものから手間のかかるものまで幅があります。私が受けたときは、たまたまシンプルな課題でラッキーでした。 どれが来るかは選べません。だからこそ、どれが来ても慌てないように全部に触れておく——それが安心につながります。
長老チャットラー練習の順番(見ながら作る→時間と欠陥→本番の再現)
先に結論です。いきなり時間を計らず、まず動画を見ながら作る。慣れてきたら時間と欠陥、最後は本番の再現。この順番で回すと崩れません。
同じ課題を回すのは、正直、単調に感じるかもしれません。でもこの周回は、上手くなるための特訓ではなく、手が迷わなくなるための地ならしです。だから、疲れた日は「動画を見ながら1課題だけ」でも、ちゃんと前に進めます。
① 見ながら作る(最初の周回)
最初は、SATの動画を見ながらそのまま作ります。目的は「手順を覚える」より、流れを体に入れることです。うまくできなくて当たり前なので、気にしません。
② 時間と欠陥を意識する(中盤)
慣れてきたら、作業時間と欠陥を意識します。ここで無理にスピードを上げず、まずミスを減らすのが先です。速さは後からついてきます。
③ 本番の再現(仕上げ)
仕上げは、当日の再現です。「いつも通りに作れる」状態まで持っていければ、本番も同じ動きで臨めます。
複線図は「単線図から起こす」ところから始める
先に結論です。試験問題は単線図で示されます。だから、まず自分で複線図に描き起こすところから始めます。これが配線の”地図”になります。
技能試験の問題は、単線図(配線を1本の線で簡略化した図)で出されます。 そこで、単線図を複線図(実際の配線どおりに描いた図)に起こすのが最初の作業になります。
私は現場でも、配線の前にまず複線図を描く方です。試験でも同じで、複線図に起こしてから手を動かすと、途中で「あれ、どうつなぐんだっけ」と止まることが減ります。
手が器用かどうかより、迷わない地図があるかどうか。図に起こしてから動けば、手はずいぶん落ち着きます。
きれいに描く必要はありません。自分が迷わず配線できる地図になっていれば十分です。
📌 関連:難易度が配置で変わる理由
複線図と配置の関係はこちらでも触れています → 第二種電気工事士の難易度(「やめとけ」への回答)
欠陥で落ちないための最終チェック(順番を固定する)
先に結論です。技能試験は、欠陥が出ると一発で不合格になります。だから最後の確認を”いつも同じ順番”で固定するのが、いちばん効く対策です。
欠陥は、器用さの問題というより「焦り」と「確認不足」から出ます。時間を気にしすぎて確認が飛んだり、いつもと違う手順で崩れたり。 だから最後の数分は「確認の儀式」と決めて、毎回同じ順番でチェックします。
- ねじの締め忘れがないか
- 被覆を剥きすぎていないか(露出が不自然に長くないか)
- 芯線に傷・切れがないか
- 差し込み・結線に抜けがないか
- 圧着が適正か(リングスリーブの刻印・位置)
→ この確認を毎回同じ順番でやると、当日のブレが減ります。最終的な欠陥の判断基準は、必ず電気技術者試験センターの公式資料で確認してください。
長老チャットラーよくある疑問(技能試験Q&A)
器用さより、決めた手順をいつも通りに出せるかで決まります。13課題は事前公表なので、回しておけば当日は”知っている作業”になります。手先の自信のなさが、そのままハンデになるわけではありません。
回数は人によります。数を数えるより、「どの課題が来ても、いつも通り作れる」状態になっているかで判断するのがおすすめです。私の場合は数周回しましたが、課題によっては不安が残りました。それでも「できないわけではない」状態には届きます。
基本的に「出したら不合格」と思っておく方が安全です。だからこそ、最後の欠陥チェックを固定して、当日も同じ動きをします。なお、最終的な欠陥の判断基準は公式資料で定められていますので、練習前に一度 電気技術者試験センターの欠陥判断基準 に目を通しておくと安心です。
まず原因を「欠陥」「時間」「手順のブレ」に分けます。そのうえで、練習量を増やすよりチェックと手順を固定し直す方が伸びやすいです。次はどの課題が来ても慌てない形を作りましょう。
まとめ|やることは3つ
- 13課題を回す(事前公表。知らない問題が来る怖さを減らす)
- 複線図に起こす(手を動かす前に、迷わない地図を作る)
- 欠陥チェックを固定する(最後に戻る順番を毎回同じにする)
技能試験は、器用な人だけが受かる試験ではありません。 「決めて回す」人が、いつも通りを出せる人です。
不安は残っても大丈夫。答え(13課題)は先に配られていて、あなたはそれを回すだけです。
※本記事は筆者の実体験に基づく内容です。必要な練習量・合格までの期間には個人差があります。試験の実施方法・候補問題・欠陥の判断基準は変更される可能性があります。最新情報は必ず電気技術者試験センター等の公式情報でご確認ください。

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