【第7章】貯蓄投資の全体設計
── NISA×iDeCoで未来を整える
第6章では、家計簿アプリZaimを使って、4つの箱(固定費・変動費・自己投資・貯蓄投資)で家計を見える化する仕組みを整えました。
ここから先は、いよいよ「未来のお金」をどう育てていくかという話に進みます。
あさねこ家が使っているのは、NISAとiDeCo。
どちらも「投資で資産を増やす仕組み」ですが、役割は少し違います。
この章では、貯蓄投資の全体設計として、
- NISAとiDeCoの役割の違い
- 「NISA貧乏」にならないための優先順位
- あさねこ家が実際にやっている毎月の自動積立テンプレ
をまとめていきます。
未来の教育費・老後費に備えつつ、今日の暮らしもちゃんと守る設計を一緒に作っていきましょう。
① 何のために投資するのか? ― 未来の支出に備える
まず押さえておきたいのは、「何のために投資するのか」という目的です。
- 子どもの教育費
- 自分たちの老後費
- 住宅ローン完済後のゆとり資金
こうした大きな支出は、今すぐに必要なものではありませんが、
気付いたときにはもう時間が足りない、ということになりがちです。
だからこそ、あさねこ家では
- 「未来の大きな支出」に向けて、毎月コツコツ積み立てておく
- そのための器としてNISAとiDeCoを使う
というスタンスで投資を位置づけています。
② NISAとiDeCoの役割分担 ― 剣と盾のイメージ
積立投資を進めるうえで、まず理解しておきたいのは、
NISAとiDeCoは「同じ投資」ではないということ。
あさねこ家では、2つの制度をこう考えています。
| NISA (にーさ) |
iDeCo (いでこ) |
|
|---|---|---|
| イメージ | 攻撃用の剣 伸びた分を状況に応じて使える |
防御用の盾 節税で「今」を守りつつ老後資金を作る |
| 流動性 | 途中で売却すれば現金化OK | 原則60歳まで引き出せない |
| 強み | 教育費や将来のまとまった支出にも使える 将来の選択肢が広がる |
掛金が所得控除になり、 税金が安くなるメリットが大きい |
| 弱み | 節税メリットはない | 「老後まで使えないお金」になる |
リクルド(旅する書庫番)NISAは「使える未来」を広く持っておく攻撃役。状況に合わせて引き出せるのが強みだね。
ミケ(仕組み職人)iDeCoは「老後を守る盾」。節税という強力なバフがつくかわりに、60歳までは触れませんニャ。
NISAとiDeCoは、どちらが上ということではなく、
目的に応じて並べて使うのが最適解です。
③ 投資の優先順位:防御を固めてから攻撃する
投資はワクワクするし、早く始めたほうが有利。
でも、順番を間違えると資産は増えません。
あさねこ家が採用している優先順位は、次の通りです。
- 生活防衛資金(最低3〜6ヶ月分)を確保する
- 年間の特別費を自動積立で確保する
- NISA/iDeCoで長期積立投資をスタート
この順番には、明確な理由があります。
もし予期せぬ支出が来たときに、防衛資金や特別費が整っていれば…
- 投資した資産を売らなくていい
- 積立を止めずに続けられる
結果として、投資の複利が最大限に働き続けるわけです。
リクルド(旅する書庫番)いきなりNISA全ツッパして、あとから困ったら元も子もないよね。
ミケ(仕組み職人)攻撃も大事。でも、盾を持たずにドラゴンへ突撃したら燃え尽きますニャ。
積立投資はとにかく止めないことが最大の勝ち筋。
そのための順番が、この3ステップなんです。
④ あさねこ家の積立設定(実例)
ここからは、あさねこ家が実際にやっている
自動積立設定の全体像を公開します。
毎月の手取りは約32万円。それに対して、4つの箱へこのように振り分けています。
| 項目(4つの箱) | 金額 | 割合 | 管理場所 |
|---|---|---|---|
| 固定費 | 約95,000円 | 約25% | auじぶん銀行 |
| 変動費 | 約100,000〜130,000円 | 約35% | auじぶん銀行 |
| 自己投資 | 約45,000円 | 約15% | auじぶん銀行 |
| 貯蓄・投資 | 約75,000円 | 25% | NISA/iDeCo口座(楽天証券) |
| ※手取りに対して貯蓄・投資25%を継続できる設計にしている。 | |||
この配分を可能な限り自動化して、毎月同じ動きになるようにしています。
つまり…
- 投資は生活費の残りではなく、先に確保する
- 感情で積立額を増減させない
ミケ(仕組み職人)「気が向いたら投資」は絶対に続きませんニャ。
最初から自動で回しておけば、複利が働き続けるニャ。
なお、月によっては変動費が20〜30万円まで膨らむこともあります。
これは、
- 父の支払いを一時的に立て替えている
- 特別費の支払いをクレジット経由で行っている
- 会社経費がZaim上に混ざっている
という事情があるからです。どれも生活費とは切り離されるお金の動きなので、
本来の変動費は「約10〜13万円」が基準と見ています。
父支払いの立替分は、後から父の口座から補填。
特別費に関しては、第5章で紹介した通り、妻名義の生活防衛資金口座(auじぶん銀行)から補填します。
ミケ(仕組み職人)家計簿アプリに例外コストが混ざるのは、どの家庭でも起きるニャ。大事なのは「どの箱のお金か?」を把握することニャ。
大きな支出があった月でも、
基準の変動費で生活できていればOKという感覚で見ています。
⑤ 「NISA貧乏」にならないために ― 順番を間違えない
最近よく耳にするのが「NISA貧乏」という言葉です。
- NISAに全部つぎ込んで、生活費が足りなくなる
- 急な支払いに対応できず、結局カードローンで補填
- 「投資のために節約しすぎて」暮らしが苦しい
これでは本末転倒。投資は未来を豊かにするためのものなのに、
いまの暮らしが苦しくなってしまうなんて…。
リクルド(旅する書庫番)投資で“日常の幸せ”を削る必要は全くないよね。
ミケ(仕組み職人)生活の安定あってこその投資ですニャ。順番がすべて!
あさねこ家は、第5章で決めた通り、
- 生活防衛資金(150万円)
- 特別費の年間積立
- 毎月のNISA/iDeCo
この順番を守ることで、
いまの暮らしの快適さと未来の安心が同時に育っていきます。
⑥ 今日からできる:あさねこ家の自動積立テンプレ
最後は、読んだ今日からできる具体的な行動ステップです。
むずかしいことは一切なし。設定さえしてしまえば、あとは放置でOKです。
- 毎月の積立金額を決める
・目安:手取りの25%(貯蓄・投資)
・あさねこ家の毎月の積立設定(合計:108,800円)
─ 夫 ─(合計:75,000円)
┗ 特別費:27,000円
┗ 長期積立投資:48,000円
・iDeCo:20,000円
・NISA:28,000円
─ 妻 ─(合計:33,800円)
┗ 特別費:8,467円
┗ NISA:25,333円
- NISAの自動積立を設定(楽天証券)
→ 楽天証券の公式ガイドを見ながら、毎月の自動積立を登録する - iDeCoの引き落としを設定
→ 掛金額を決めて、給与口座からの自動引き落としにする - 毎月の評価額を追いかけすぎない
→ 上がった・下がったに一喜一憂せず、積立が続いているかだけ見る
夫婦それぞれに積立枠を持つことで、
どちらかの収入が一時的に減っても、
積立が止まりにくい仕組みになっています。
今日のあなたが設定した積立は、未来のあなたから見れば
「最高の一打」になります。
それが積み重なって、数年後の圧倒的な安心になる。
リクルド(旅する書庫番)投資は「やるか、やらないか」じゃなくて…
ミケ(仕組み職人)「続けるか、止めるか」。続けた人だけが見える景色ですニャ。</
次章では、毎月の積立がどれくらい増えていっているのか、
成長を見守る仕組み(モニタリング)をまとめていきます。
🔥 お金の焚き火トーク
🏰 あなたはいま:第7章「貯蓄投資の全体設計 ─ NISA×iDeCoで未来を整える」を読んでいます。
📚 「王様の間(家計・資産)」QGSシリーズ
- 第1章:QGSの全体像 ─ 手取りを4分割する家計地図
- 第2章:固定費を整えると、人生は一気に軽くなる
- 第3章:変動費・自己投資の伸びしろを見極める
- 第4章:自己投資の正体 ─ 今と未来を整える“お金と時間”
- 第5章:年間50万円の特別費と生活防衛資金150万円の設計
- 第6章:Zaimで家計を“見える化”する
- 第7章:貯蓄投資の全体設計 ─ NISA×iDeCoで未来を整える
- 第8章:自動化が最強の節約術(準備中)
- 第9章:資産管理のモニタリング(準備中)
- 第10章:家計の未来予測マップ(準備中)


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