🔥 焚き火トーク:遺産のお金を、どう使う?
🌙 アサネコ王国の夜。
しんと静まり返った森の中、焚き火のぱちぱちと燃える音だけが響いている。
リクルドとミケは、いつもより少し真面目な顔で炎を見つめていた。
リクルド(旅する書庫番)10月に、父が亡くなったんだ。
この1ヶ月はいろんな手続きで走り回って、ようやく落ち着いてきたところでね。
ミケ(仕組み職人)保険や年金、通帳の残高……遺族って、心が落ち着く前に「お金の現実」に向き合わされるんだよね。
あさねこ家の場合、姉と二人きょうだいなので、父からの遺産は二等分。
それでも、数百万円というまとまったお金が手元に入ってきます。
リクルド(旅する書庫番)このお金をどう使うか、すごく考えたんだ。
贅沢に使っても一瞬で消えてしまう。
それなら──子どもの大学資金にしようって決めた。
① 遺産を「10年の資産運用」に回すという選択
あさねこ家が選んだのは、遺産を10年間資産運用するというルートです。
子どもは今5歳。大学進学を意識し始めるのは、だいたい16〜18歳くらい。
つまり、今から約10年間は運用に回せる、ということになります。
ミケ(仕組み職人)パーッと使うんじゃなくて、「時間を味方にして増やしてから使う」ってことだね。
ここで出てくるのが、いわゆる「72の法則」です。
72の法則は、「72 ÷ 想定利回り = お金が2倍になるおおよその年数」を示す目安です。
たとえば想定利回りを7%とすると、
72 ÷ 7 ≒ 約10年
つまり、10年運用すると、お金はおよそ2倍になる可能性があるというイメージです。
リクルド(旅する書庫番)たとえば遺産として250万円預かったとする。
それを10年間、年利7%で運用できたら、理論上は約500万円になる計算だね。
ミケ(仕組み職人)もちろん「絶対2倍になる」という保証じゃないけど、
時間をかけてコツコツ増やす“方向性”としては、すごく分かりやすい指標だよね。
② 大事なのは「どこで学び、どう運用するか」
ここで誤解してほしくないのは、「年利7%の怪しい話」に飛びつこうということではありません。
あさねこ家が実践しているのは、マネーセンスカレッジの全世界投資という投資戦略です。
全世界投資は、現代ポートフォリオ理論(ノーベル経済学賞を受賞した理論)をベースにした
長期・分散・積立のシンプルな戦略です。
- 過去22年間、年平均約7%(7.04%)の運用実績
- 7年以上運用し続けたケースでは、元本割れは起きていないというデータ
もちろん、将来も同じ利回りになる保証はありません。
でも、「一攫千金ではなく、ゆっくり増やしていく設計」としてあさねこ家はこれを選びました。
リクルド(旅する書庫番)ネットには「年利◯%で簡単に増える!」みたいな怪しい話も多い。
だからこそ、きちんとした考え方と実績のある戦略を選びたいんだ。
ミケ(仕組み職人)“増えれば何でもいい”じゃなくて、
「リスクとリターンのバランス」をどう取るかが大事ってことだね。
③ 終身保険とあわせて「大学資金700万円」を作るプラン
あさねこ家では、遺産だけでなく
低解約返戻金型の終身保険(55歳満期)も、大学資金の一部として組み込んでいます。
- 終身保険の返戻金見込み:約200万円
- 遺産を10年運用して増やした分:約500万円(イメージ)
この2つを合わせて、700万円を大学資金として見込んでいる、という設計です。
リクルド(旅する書庫番)父から受け取ったお金を、そのまま消費で溶かすんじゃなくて、
「孫の未来」に変えて渡したいって思ったんだ。
ミケ(仕組み職人)「生きたお金の使い方」って、まさにこういうことだね。
時間と気持ちを乗せて、次の世代へ渡していく感じ。
④ 「まずNISAにぶち込め」ではなく、“順番”が大事
ここまで聞くと、
「じゃあ自分もとりあえずNISAに全部突っ込めばいいの?」
と思う人もいるかもしれません。
でも、あさねこ家の考え方は少し違います。
- 生活防衛資金(あさねこ家は150万円)
- 年間特別費(約54万円)の設計と毎月の積立
- その上で、NISA・iDeCoの積立
この「守り → 想定内の世界づくり → 攻め」の順番を崩さないこと。
これが、家計が壊れないための大前提です。
リクルド(旅する書庫番)ネットの情報に踊らされて、
生活防衛資金も特別費の設計もないままNISAに全力投球してしまうと、
結局、突発費のたびに取り崩してしまうんだ。
ミケ(仕組み職人)「投資の前に、まず家計の土台」
これを忘れないことが、長く続けるためのコツだね。
⑤ 父からの遺産を「バトン」に変える
遺産は、とてもデリケートなお金です。
嬉しいような、寂しいような、複雑な感情が混ざり合う。
だからこそ、あさねこ家はこう決めました。
「父からもらったお金は、孫の未来に変えてバトンを渡す」
10年かけて育てて、大学資金として子どもに残す。
それが、あさねこ家なりの“生きたお金の使い方”です。
リクルド(旅する書庫番)父からの遺産を、
「一瞬の贅沢」じゃなくて「未来を支える土台」に変えたい。
そうやって使えば、きっとバチは当たらないと思うんだ。
ミケ(仕組み職人)お金って、単なる数字じゃなくて、
想いの乗り物なんだよね。
誰かの努力や、時間や、命の続きなんだ。
🔥 焚き火の炎が、少しだけ高く揺れた。
それはきっと、遠くで見ている誰かが「それでいい」と頷いてくれた合図なのかもしれない。
遺産というお金を、どう使うか。
その答えは人の数だけ違う。だけど──
「未来の誰かのために使う」という選択肢は、きっと悪くない。


コメント