【防具屋 第2章】睡眠は“気合”じゃない。回復を決める前提設計の話

防具屋第2章「睡眠の前提設計」を象徴する、夜の防具屋と白猫ニーナのイラスト
目次

はじめに|なぜ良い寝具を使っても回復しない人がいるのか

高い寝具を使っているのに、
「思ったほど回復しない」
「寝たはずなのに疲れが残る」
そんな声を、何度も聞いてきた。

防具屋 第1章では、
シモンズを「回復の象徴装備」 として紹介した。
寝具は確かに強い。けれど、強い装備ほど「前提」が整っていないと力を発揮しにくい。

たとえばRPGでも、伝説の防具を手に入れても、
HPが削れたまま突っ込めば長くは戦えない。
睡眠も似ていて、回復量は「寝具」だけで決まらない。

問題は、装備そのものじゃない。
その装備を使う“前提”が整っているかどうか

白猫ミーナ
ここは防具屋。
頑張れなかった日でも、
ちゃんと立て直せる場所だよ。

防具屋が扱うのは「よく眠れる方法」じゃない。
回復量を最大化するための設計だ。

ここで言う「設計」は、難しい話じゃない。
生活の中で、回復しやすい流れを作ること。
それだけで、同じ睡眠時間でも“朝の感じ”が変わることがある。


なぜ良い寝具だけでは回復しないのか

寝具は、回復のプロセスでいうと
いちばん最後に身につける装備だ。

寝る直前に、いきなりスイッチを切り替えるのは難しい。
日中の疲れ、頭の熱、スマホの刺激、考え事の持ち越し。
それらが残ったままベッドに入ると、回復の伸びしろが減ってしまうことがある。

ありがちな例を並べると、こんな感じ。

  • 布団に入る直前までスマホを見て、頭が休まらない
  • 仕事や家計、明日の段取りを寝床で考え続ける
  • 夜更かしが続いて、就寝が毎日ズレる
  • 「寝なきゃ」と焦って、逆に目が冴える

どれも「気合が足りない」じゃない。
前提が崩れているだけだ。

だから防具屋では、
寝具の話を「最初」にはしない

ミケ(仕組み職人)
装備は最後。
そこまでの行動がバラバラだと
回復量は伸びないんだ。

寝具は最後の一押し。
まずは、その一押しが効く状態を作る。
それが「睡眠の前提設計」だ。


防具屋が考える「睡眠の前提設計」とは

睡眠の前提設計を表す、体・脳・環境の3レイヤー図
防具屋が整えるのは「眠るまで」の3つの前提。

防具屋における睡眠の前提設計とは、
寝る“前”の状態を整えること

ポイントは3つのレイヤー。
「体」「脳」「環境」を、ちょっとずつ“回復モード”へ寄せる。

  • :一日の緊張がほどけているか(肩・腰・呼吸の浅さなど)
  • :考え事を持ち越していないか(明日の心配・反省・モヤモヤ)
  • 環境:刺激が強すぎないか(光・音・空気・寝室の落ち着き)
白猫ミーナ
防具屋が見てるのは
「眠れたか」じゃない。
「眠るまで、どう過ごしたか」だよ。

ここで大事なのは、完璧を狙わないこと。
3レイヤーのうち、どれか1つでも整うと、その日の回復の土台が変わることがある。

防具屋は「寝る瞬間」に魔法をかけない。
寝るまでの流れに、小さな仕組みを置く。
それだけで、回復は“ぶれにくく”なる。


同じ6時間でも回復量が違う理由(体感の話)

同じ睡眠時間でも体感が違うことを表したイラスト
同じ時間でも、朝の感じは違う。

ここは、医学の話じゃない。
体感の話をする。

同じ6時間寝ても、朝の感じがまったく違う日がある。

  • 22時〜4時:肌も疲れも明らかに違う
  • 0時〜6時:寝たはずなのに戻らない
リクルド(旅する書庫番)
同じ時間なのに、
朝の感じが全然違う。
ずっと不思議だった。

この差を、数字で説明するつもりはない。
ただ、体感として「違う日がある」ことは確かで、読者も心当たりがあるはず。

防具屋の仮説はシンプル。
回復は「睡眠時間」だけで決まらない。
その時間帯に入るまでの流れと、踏めた時間帯の質感が影響する。

たとえば、22時に布団へ入れた日は、
夜の余白が確保できていることが多い。
逆に0時になる日は、何かを抱えたまま夜を突っ切っていることが多い。

だから防具屋では、
「何時間寝たか」より、
どんな夜を過ごしたかを見にいく。


朝活と睡眠は対立しない

朝活という言葉は、時々「睡眠を削る行為」に見える。
でも、実際は逆になりやすい。

起床を固定すると、自然と就寝が前倒しされる。
夜の予定が整理され、余計な夜更かしが減る。

  • 起床が固定 → 夜の行動が早めに終わる
  • 朝に楽しみがある → 夜のダラダラが減る
  • 朝の時間が貴重 → 自然と夜に線引きができる

防具屋の朝活は、頑張るための朝活じゃない。
回復を崩さないための生活設計だ。

「早起き=根性」になったら危ない。
でも「起床固定→就寝前倒し」になれば、回復の軸が立つ。
防具屋は、その土台を作る店。


Apple Watchは“回復装置”ではない

Apple Watchを生活の振り返りに使うイメージイラスト
答えを出す道具じゃない。思い出すためのログ。

ここで、
道具屋 第6章で紹介している Apple Watch の話をしておく。

防具屋の立場は明確だ。
Apple Watchは、回復を作る道具じゃない。
前提設計が崩れていなかったかを振り返るためのログだ。

数値を信じなくていい。
良し悪しも決めなくていい。
それより「昨日、遅かったな」「寝る直前まで考え事してたな」と、思い出せることが価値になる。

白猫ミーナ
これは答えを出す道具じゃないよ。
昨日を思い出すための
小さなメモみたいなもの。

Apple Watchが残してくれるのは、判断じゃなく“きっかけ”。
防具屋は、そのきっかけを使って、生活の流れを整えていく。


防具屋と道具屋の役割分担

ここで役割を整理しておく。

  • 防具屋:回復の思想と前提設計(基礎の設計図)
  • 道具屋:継続と振り返りの補助(確認・記録・支援)

防具屋が「回復の土台」を作り、
道具屋が「続ける仕組み」を支える。
Apple Watchは、その間にいる確認係


次章へ|前提が整ったら、次は「環境」

前提設計ができたら、次に整えるのは寝室環境。
光・音・空気といった要素は、回復を支える「外側の防具」になる。

寝室環境は、頑張りでどうにかする話じゃない。
一度整えると、毎日がラクになるタイプの設計だ。

※ 防具屋 第3章(寝室環境編)は現在準備中。

🔥 防具屋の焚き火トーク

回復がうまくいかなかった夜や、
判断に迷う朝があったら、ここで一度立ち止まってください。
防具屋は、立て直す前提を整える場所です。

  1. ① 寝れなかった夜に、やらなくていいこと
    夜の自己否定を、ここで止める
  2. ② 回復できなかった日は、失敗じゃない
    朝の評価グセを、いったん外す
  3. ③ 今日は休む、と決めた日の話
    進まない判断も、前進だと知る

焚き火は、答えを出す場所じゃない。
また動ける自分に、戻るための場所。

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