王様の間|家計を設計する
QGS × Zaim × 自動化で「毎月25%を未来へ」
財務は王国の血流。流れを整えれば、努力の成果が詰まる器も育つ。
ここでは、アサネコ王国の実戦で磨いたテンプレートを公開する。
1. QGSの全体像(家計を4分割で捉える)
家計を固定費 / 変動費 / 自己投資 / 貯蓄投資の4つに分けて比率管理する手法。理想配分は 25%:25%:25%:25%。
※我が家は現実的に固定・変動が25%を超えるため、自己投資を調整弁として比率最適化しています。
| 区分 | 定義(アサネコ式) | 主な例 |
|---|---|---|
| 固定費 | 契約で毎月ほぼ一定のもの | 家賃(住宅ローン)/医療保険 |
| 変動費 | 生活の消費で都度変動するもの | 食費/日用品/交通費/光熱費/医療費/税金 |
| 自己投資 | 自分と家族の成長・体験・環境を良くする出費 | 通信費(携帯・ネット)/書籍・教材/衣服/旅行・娯楽/交際費 など |
| 貯蓄投資 | 未来のためにお金を移す行為 | 生活防衛資金/NISA/iDeCo/貯蓄型保険 など |
分類ポリシー(一般論との違い)
- 公共料金・税金は変動費に寄せる(使用量や年ごとに変動しやすい)。
- NHK/Netflix/通信費は自己投資へ(学び・情報・家族体験=投資)。
- 「続けるための設計」に寄せるため、意味づけを優先して分類します。
2. 口座マトリクス(お金の“流路”を固定)
目的別に口座を分け、混ぜない・迷わない・自動で回るを実現。
| 口座 | 役割 | 入出金 |
|---|---|---|
| メイン(ハブ) | 給与の受け皿。ここから各口座へ振替。 | 入:給与/出:固定・変動・自己投資・貯蓄投資へ |
| 固定費 | 家賃・医療保険の引落専用 | 出:家賃/医療保険 |
| 変動費 | デビットやクレカ連携で日々の支払 | 出:食費/日用品/光熱費/税金 等 |
| 自己投資 | 学び・体験・通信・娯楽 | 出:通信費/書籍・教材/旅行・娯楽 |
| 貯蓄投資 | 生活防衛・NISA・iDeCoの積立先 | 出:NISA/iDeCo/緊急時の取崩し |
3. Zaimカテゴリ(QGSと完全連動)
Zaimの強みはカテゴリの自由設計。迷いをなくすため、QGS4区分に1:1で紐づけます。
| QGS | Zaimカテゴリ例 |
|---|---|
| 固定費 | 家賃(住宅ローン)/医療保険 |
| 変動費 | 食費/日用品/交通費/光熱費/医療費/税金 |
| 自己投資 | 通信費(携帯・ネット)/書籍・教材/衣服/旅行・娯楽/交際費 |
| 貯蓄投資 | NISA/iDeCo/生活防衛資金/貯蓄型保険 |
※2か月回すと入力は安定。そこから“ズレの調整”に専念できます。
4. 給料日オートフロー(自動振替テンプレート)
- 給与がメイン口座に着金
- 比率に応じて「固定費/変動費/自己投資/貯蓄投資」に自動振替
- 貯蓄投資はさらに10%=老後(NISA/iDeCo)/ 15%=中期(教育・1〜2年以内)へ分解
- 特別費はカレンダーから算出した月額を自動積立
実装ポイント
- 銀行の「自動振替」を活用。クレカは変動費口座に紐付け。
- サブスクは自己投資口座のデビットに集約し、毎月チェック。
5. 貯蓄投資25%の内訳(アサネコ式)
- 10%:老後資金(NISA / iDeCo に定額積立)
- 15%:中期資金(教育費・1〜2年以内の支出・生活防衛資金)
※低解約返戻金型終身保険は満期(55歳)で教育資金に充当予定。
6. 特別費カレンダー(“想定外”をゼロに)
年間イベントを先に並べ、合計を12で割って毎月自動積立。突発費用の大半は“想定済み”にできる。
| 月 | 例 |
|---|---|
| 1月 | 帰省・年賀・保険年払い |
| 4月 | 進級費・自動車税 |
| 7月 | 夏の旅行・保険更新 |
| 12月 | クリスマス・ふるさと納税・年末支出 |
7. 月次レビュー(反省ではなく“更新”)
- 前月のQGS比率を算出(固定/変動/自己投資/貯蓄投資)
- 使いすぎたカテゴリと理由(無理の有無)
- 今月“1つだけ”見直す設定(サブスク/積立/通信)
家計簿は“反省帳”ではなく“チューニングメモ”。続く形に整えるのが勝ち。
